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- 2023.09.28 Thursday
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実家に飾ってある父の勤続30年の表彰状。
若い頃、なんとなく眺めながら、この名前の書き方が
一番美しいのかなあと思っていた。
その時は、自分が名前を書く仕事をするとは思いもしなかったなあ。
父の名前は「武貞」といいます。
祖母の家が武家でしたので、そのような名前を付けたそうです。
名前には、付けた人のいろんな願い、歴史がつまっていて
とても神聖なものだと思います。
その名前のような人に育っていくような、そんな気がします。
一年で約600人くらいの名前を筆で書かせてもらっていて
私が気を付けているのは
それを見た人が、自分の名前の書き方が
一番かっこいいと思ってもらえるように書くことです。
私の楷書は、九成宮を基本としていますが
もう一つ、自分のこだわりとして
幸せを呼び込めるよう、末広がりを意識しています。
これは、だれかに習ったわけではなく
自分だけのこだわりです。
右払い、左払いは、角度を大きくとり
「ハ」の字の、ふところを広く書くことで
優雅に大きく羽ばたいてほしいという願いを込めています。
写真の「小林さん」という文字には
「小」にも「林」にも右払い、左払いがあり
上下の文字の画数は違いますけれど
同じ大きさに見えるように書きます。
そして二文字ともひし形に。
また「林」のように右と左に同じ文字が来る場合は
右側を大きく書くといいです。
「竹かんむり」や「門がまえ」もそうです。
毎日、いろんな方のお名前を書いていますので
随時ちょっとしたコツをご紹介できたらと思います。
美しい名前を書いて
美しい人生を送ってほしいと思います。
それにしても、漢字って奥が深いなあ。
まだまだ見たこともない字がでてきて
辞書で調べる日々です。発見の連続で面白いです。